先日、こちらのブログで、てんかんのお話をさせていただきました。
てんかんという疾患は、ここ数年、ニュースで取り上げられる事も多く、世間を騒がせている一面もあります。
医師としては、なかなか心苦しい部分です。
てんかん患者(もしくはてんかん発作)を、特別視している傾向も感じます。
そこで今回のブログでは、てんかんの発症数などについて、お話していこうと思います。
まず日本において、てんかん発症率は1パーセントほどです。
つまり、100人に1人の割合で、てんかん患者がいるという事になり、有症率が高い疾患であることが明らかであると思います。
もっと言えば、これは「てんかんです」とはっきり診断を受けたパーセンテージでして、一生のうちに1回でも、てんかん発作を経験する確率は10パーセントと言われていますから、10人に1人の割合で、てんかん発作を経験するという計算になります。
まったく珍しい疾患ではないことが分かると思いますし、他人事ではなく、「もしかしたら自分もいつか?」と思える疾患であると思います。
実は、てんかんは神経障害の中で、一番患者数の多い疾患と言われています。
世界規模で見ると、てんかん患者数は5000万人です。
つまり、てんかんを持病でお持ちの方は、世界中にたくさんいるという事。
そして、てんかん発作は誰にでも起こりえるという事実を、皆さんにもご理解いただきたいと願っております。