皆さんは、8020運動と言うものをご存知でしょうか?
これは、「80歳まで歯を20本残し、自分の歯で豊かなシニアライフを送りましょう」というスローガンです。
1989年から、厚生労働省と日本歯科医師会が推進しているものです。
高齢になっても自分の歯が多く残っていて、食事もおしゃべりも問題なくできるというのは、しっかり口を動かし、しっかり噛むことができているという事に繋がっています。
自然歯がなくなってしまうと、歯を支えていた骨がやせ細っていき、アゴの形も変わってきます。
口腔機能は、脳の活性化に重要な関わりを持っています。
つまり、認知症患者が増加してくる80歳までに、多くの歯を失ってしまっている人と、自分の歯が多く残っている人とでは、そこまでの人生においても、それからの人生においても脳の活性度に差が出てくるという話になります。
失ってしまった歯は、二度と生えてきません。
認知症予防を考える上で、若い頃からのデンタルケアが重要になってくるという事ですね。
また動脈硬化は、脳血管性認知症を引き起こす原因とされています。
この動脈硬化と歯周病には、関係性が有る可能性が高いという研究結果を岡山大学が発表しています。
歯周病は、悪化すると歯を失う大きな原因にもなります。
つまり歯周病予防=認知症予防といっても過言ではありません。