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「頭が痛くて、吐き気もあるけれど、少し休めば治りそう」
「いつもの頭痛と同じ気がするから様子を見ていいのかな」
頭痛と吐き気はよくある症状の組み合わせですが、中には命に関わる脳の病気が隠れていることもあります。
今回は、様子を見てよいケースとすぐに受診すべき危険なサインについて、脳神経内科の視点から解説します。
頭痛と吐き気・嘔吐は、以下のような原因で起こります。
・片頭痛
・脱水や睡眠不足
・胃腸炎や感染症
・脳出血・くも膜下出血
・脳腫瘍・水頭症 など
多くは良性の頭痛ですが、「いつもと様子と違う」「今まで経験したことのない頭痛」「どんどん悪くなっている頭痛」「最初にして最悪の頭痛」「突然の頭痛」などの場合は注意が必要です。
次のような場合は、比較的緊急性が低いことが多いと考えられます。
・以前から同じような頭痛を繰り返している
・ズキズキする頭痛で、光や音がつらい(片頭痛の特徴)
・休息や市販の鎮痛薬で改善する
・発熱やしびれ、意識障害がない
ただし、症状が長引く・頻度が増える場合は受診をおすすめします。
以下の症状がある場合は、様子見をせず、早めに医療機関を受診してください。
① 突然起こった、今までにない激しい頭痛
「バットで殴られたような頭痛」
発症時刻をはっきり言えるほど急激
⇒くも膜下出血などの可能性があります。
② 頭痛と吐き気に加えて、神経症状がある
手足のしびれ・麻痺
ろれつが回らない
物が二重に見える
意識がぼんやりする・痙攣
⇒脳梗塞・脳出血などが疑われます。
③ 朝方に強い頭痛と吐き気がある
起床時に頭痛が強い
吐くと一時的に楽になる
⇒脳腫瘍や頭蓋内圧亢進が原因のことがあります。
④ 日を追うごとに悪化している
頭痛の頻度・強さが増している
鎮痛薬が効かなくなってきた
⇒進行性の脳の病気が隠れている可能性があります。
⑤ 高齢になって初めて出た頭痛と吐き気
50歳以降で初めて経験する頭痛
今までの頭痛と性質が違う
⇒脳血管疾患のリスクを考慮する必要があります。
「内科?救急?脳神経内科?」と迷われる方も多いですが、
・頭痛が主症状
・吐き気を伴う頭痛を繰り返す
・脳の病気が心配
このような場合は、脳神経内科の受診が適しています。
脳神経内科では、
・神経学的診察
・必要に応じた画像検査
・頭痛のタイプに応じた専門的治療
を行い、危険な頭痛かどうかを的確に判断します。
頭痛と吐き気は、「よくある症状」だからこそ見過ごされがちです。
しかし、早期発見・早期治療が重要な病気のサインであることも少なくありません。
いつもと違う、不安が拭えない、周囲に心配されたなど、気になることがある場合は、我慢せず、早めにご相談ください。
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