
Intravenous drip

当クリニックでは、グルタチオンを主成分とする点滴療法を行っています。グルタチオンは、グルタミン酸、システイン、グリシンというアミノ酸を原料にして、体内に生合成されるトリペプチドといわれる物質です。肝臓や肺、心臓、血液、脳などあらゆる臓器の中に存在しています。
グルタチオンは、健康を維持していくうえでの必須栄養素で、細胞内の毒物排泄、活性酸素の消去により、細胞を活性化させる働きがあります。体内に一定レベルの量が存在している必要がありますが、20代をピークに加齢とともに減少していきます。
グルタチオンの点滴は、日本で既に40年以上も前からグルタチオンを自家中毒、つわり、妊娠中毒、薬物中毒、慢性肝炎の治療に使用していました。
米国では、パーキンソン病の機能改善と病状進行の遅延を目的として多くの施設でグルタチオン点滴療法が行われています。また、抗がん剤(シスプラチン等)による末梢神経障害にも有効性が認められており、研究が進められています。

まずは患者さんの症状を詳しくお聞きします。現在の悩みや体調、点滴に期待する効果などを詳しくヒアリングします。アレルギーの有無や既往歴、服用中の薬などについても、この時にお伺いします。

リラックスできる体勢で点滴を開始します。腕の血管に細い針を刺し、グルタチオンを配合した点滴液を投与します。点滴にかかる時間は、投与する量にもよりますが、一般的に15分から30分程度です。

点滴終了後は、針を刺した部分を数分間圧迫して止血します。特に大きな制限はなく、入浴や軽い運動は当日から可能な場合がほとんどです。ごく稀にアレルギー反応や、針を刺した部位に痛みや違和感が生じることがあるため、少し様子を見ていただきます。
週2〜3回から行い、効果判定は1ヶ月。症状改善が認められたら、7〜10日に1回維持します。
メリット
グルタチオンは食事から摂取することも可能ですが、グルタチオンはアミノ酸の一種であり、胃腸で容易に分解されてしまいます。
そのため、食事やサプリメントで十分量を摂取するには、限界があります。グルタチオンを体内に効率よく摂取するためには、点滴が適した方法と考えられています。
デメリット
注射部位への内出血、疼痛、発疹、吐き気などが見られる場合があります。
また、自費診療の場合、保険診療よりも高額になります。
| プラセンタ注射 | 1,500円〜3,000円 |
|---|---|
| グルタチオン点滴 | 5,500円〜11,500円 |
税込み